毎週日曜17:30から放送される『笑点』。
大喜利コーナーでおバカなキャラとして長年お茶の間を笑わせてきた落語家の林家木久扇さん。
3月31日の放送を最後に引退した木久扇さんですが、引退を決意するきっかけになったのは長年連れ添ってきた妻の言葉でした。
妻・武津子さんの言葉とは?2人の馴れ初めや、木久扇さんのおバカエピソードも紹介します!!
林家木久扇・最後の『笑点』
3月31日の放送された卒業回の『笑点』では、30分丸ごと大喜利が放送されました。
最初の自己紹介で「木久扇ラーメン」を宣伝するいつもと変わらない木久扇さん。
大喜利のお題1問目は
「落語に欠かせないのは、おバカキャラの与太郎さん。笑点に欠かせないのは、もっとおバカな木久扇さん」と卒業する木久扇さんににかけて「おバカな人、もっとおバカな人」
お題2問目は
「さまざまな番組に木久扇さんが出演したと報告してください」
と全て卒業する木久扇さんに掛けたお題で、木久扇さんや笑点メンバーがお茶の間を笑いで沸かせました。
そして最後のお題は
「黄色いタオルを振りながら木久扇さんに感謝の言葉を述べてください。会場の皆さんはありがとうと言ってください」。
すると客席の全員が黄色いタオルを取り出して木久扇さんに感謝の言葉を贈るという会場一体となったサプライズもありました。
最後に「今の気持ちは?」と昇太さんに聞かれると木久扇さんは「はい、また来週!」。
すると笑点メンバー全員がズッコケて、笑点らしい最後で幕を閉じました。
引退のきっかけとなった妻・武津子さんの助言とは
自宅で武津子さんと『笑点』をみていたという木久扇さん。
その時に木久扇さんは…
「『笑点』もね。出るのは楽しいんだけど、結構疲れるんだよね」
と言葉をこぼすと妻の武津子さんは…
「80過ぎになって五十何年もテレビに出ることはないわよ。いつまでもやってなくても、寄席で落語やればいいんじゃないの」
木久扇さんいわく武津子さんは小さい頃から芸に精通しており、「あの人が売れる」「あの人はダメ」ということがわかるのだとか。
そんな武津子さんの言葉なら間違いないと思い、笑点の引退を決意したそうです。
2人の夫婦仲が伝わり、木久扇さんは武津子さんをすごく尊敬しているのですね。
2人の馴れ初めは”落語顔負け”
57年間一緒に連れ添ってきた木久扇さんと武津子さん。
2人の出会いの詳細は…
おかみさんは本牧亭の席亭の清水さんって方の妹さんだったんです。二人の実家が「田川」という待合で、清水さんが僕だけじゃなくて落語家仲間も実家の待合に連れてってくれて、芸者さん呼んで飲ませてくれてたんです。 そのときにおかみさんの話になって、清水さんが「うちの妹は今、お風呂に入ってます」「そうですか」なんて言ってて。 それで僕がトイレに行くのに廊下を通ったら、風呂場から歌声が聞こえたんで、扉をガラーと開けて「こんばんは」って言ったんです。 おかみさんはお風呂から上がったところでタオルで隠してて「やめてください!」って怒られました。 それで後日おかみさんが当時勤めていた会社に僕が行って「申し訳ございません」って謝ったんです。そしたら「びっくりしましたよ」って言われましたが「いいですよ」って許してくれました。それからお付き合いすることになったんです。
まさかのお風呂の扉を開けるというミスをしてしまう木久扇さん!
普通は「すみません!」と扉を閉めるところですが、「こんばんは」とあいさつをするあたりが木久扇さんらしいですよね!
そして初対面でお風呂上りを覗かれたにも関わらず、許した武津子さんは心が寛大ですね。
木久扇さんのおバカエピソード!
『笑点』でおバカキャラの木久扇さんですが、プライベートでもおバカキャラは健在でした。
それは木久扇さんと武津子さんの結婚式でのこと。
なんと木久扇さんは自分の結婚式の日に他の結婚式の司会の仕事を引き受けてしまったのです!
それに気づいた頃にはもう遅く、自分の結婚式を抜け出して司会をしに行ったそうです。
その詳細は…
自分の結婚式には乾杯まではいたんですけど、僕の友達の柳家小きん(九代目)さんに「ちょっと花嫁の隣にいて」って頼んで僕は司会の仕事に行ったんですよ。 それで戻ってきたら、うちのおふくろとおかみさんが立ってて「来賓はみんな帰っちゃったわよ! どこに行ってたのよ!」ってカンカンで。僕が「結婚式の司会をしに……」って言ったら「ダメね~」って(笑)。
自分の結婚式を抜けだして、他の結婚式の司会をするなんて前代未聞ですよね!
ふふっと笑ってしまう木久扇さんらしいエピソードです。
ネットの反応
木久扇さんは、いつも、大喜利のときには、落語のわからない私でもよくわかるような、とても面白い解答を連発し、笑わせてくださいましたが、やはり、「視聴率との闘い」やプレッシャーもおありだったのですね。でも、面白くないなんてことは一度もなかったですし、ご勇退は本当にさみしい限りです。今まで、本当にありがとうございました。長年のご活躍、たいへんお疲れさまでした。
コロナ禍が始まってすぐ、テレビをつけるとコロナのニュースや不安を煽るワイドショーばかり。 そんなときに笑点の録画をずーっと観ていました。笑いのテンポが今どきのお笑い番組よりも穏やかで、その時の私には心地よかったのです。心を救われました。 そんな笑点に長らく出演されたキクちゃん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
およそ35年前、私が地方の高校サッカー部だった頃、練習で山登りをしていた時に、木久蔵さんと出会いました。当時はマネージャーの方と観光していたらしく、若気の至りでラーメン送ってよ!と冗談半分で言いました。その数週間後、高校に木久蔵ラーメンが届きました。あの時の喜びは今でもハッキリ覚えています。あれ以来ずっとファンです。言った事を守る素敵な人です。
まとめ
55年間出演してお茶の間を笑いに包んできた林家木久扇さん。
最後の笑点では有終の美を飾り、笑いあり涙ありの素敵な最後でした。
木久扇さんの笑点卒業には寂しいという声が多い一方で、労いの言葉も多くありました。
笑点メンバーがどんどん入れ替わる中で、昔からの顔ぶれがまた1人いなくなってしまうのは非常に寂しいですが、これからの笑点がどうなっていくのか楽しみですね。